子育て女性にきく「就業と管理職」「家庭負担と両立」に関するアンケート調査結果

1.子育て女性にきく、「就業と管理職」に関するアンケート調査結果

≪回答期間≫ 令和3年11月15日~12月6日  ≪有効回答数≫  201名

子育て女性向けイベント・メディアのママハピやウーマンエンパワープロジェクトを運営する(株)ルバートでは、20~40代を中心とする子育て中の女性たちに就業と管理職に関する意識調査を実施しました。お子さんの年齢は0歳、1歳が半数以上、就業状況はフルタイム勤務者が最も多く(33.7%)、次いで専業主婦(33.2%)、時短勤務(13.6%)でした。

このうち管理職(課長職以上)を打診してなりたいと回答した人が26%にとどまり、50%がなりたくないと回答。24%はどちらともいえない・わからないと回答しました。

管理職を打診されてもなりたくない、と回答した子育て女性のうち、理由としては

1位 家事育児と両立できなそう 34.3%

2位 自分に向いていると思えない 19%

3位 力量・スキルに自信がない 18.7% でした。

家事やケア業務が女性に偏っていることにより、今の状況では管理職が引き受けられないと考えていることが大きな障壁になっていることが、データや補足コメントから読み取れました。現状の職場の管理職の働き方が残業前提であったり、責任が増えても収入があまり上がらないことを理由に挙げている人も見受けられ、時間制約のある人材が働きやすい管理職の業務改善や仕組づくり・評価と待遇が改善されることで、目指してもよいと考える人が増える可能性があり、企業側も女性を管理職として育成するうえで大きなポイントだと思われます。

上司に求めることは、

1位 楽しい雰囲気をつくってほしい 16.5% 

2位 何かあったら助けたり守ってほしい 16.2%

3位 方針・方向性を明示してほしい 14.5% となっており、職場の雰囲気がよく、何かあったら助けたり守ってもらえることと方向性を明確に示してくれることを期待しているという結果でした。この調査からは男女の差を抽出することはできませんが、女性育成の必要要素になるのだと思われます。

理想の上司像は男性1位 新庄剛志、女性1位 天海祐希でした。最近のメディア露出の影響もあると思いますが、上記の上司に求める要素を感じてる人が多いようです。

希望職種は多い順に、事務・オフィスワークが40.7%、医療・介護・福祉が19.1% でした。

スキルアップしたい分野は1位 ワード、エクセル、パワーポイントなどOfficeスキル13.4%、2位 カメラ・写真 9%、3位 動画制作や編集 7.9% でした。

▼詳細はデータはこちら

子育て女性にきく、「就業と管理職」に関するアンケート調査結果2021

2.子育て女性の家庭負担と両立についての アンケート調査結果

≪回答期間≫令和 4 年 1 月 15 日~2 月 25 日  ≪有効回答数≫ 132 名

≪調査結果まとめ≫
子育てをしながら実際に働くとしたら最も重視したいことや求めたいことについて、「自宅から近く、
働き方・休みやすさが柔軟で、見合った収入や福利厚生がある」ことが重要という傾向となりました。
家事育児(介護)と仕事を両立する上で、「これがあったら働きたくない、辞めたい」、または実際に辞
めた理由の回答としては、「急な休みや家族の用事での休みがとれない」「職場に子育て女性への無理
解・差別やハラスメントがある」「職場の雰囲気が悪い、人間関係がよくない」が上位でした。

どのようなことがあれば女性が管理職を目指せる職場になりそうかを聞いたところ、
1 位 時短で働ける
2 位 業務改善、残業体質の改善(効率化や無駄業務や残業の排除など)
3 位 リモートワークが選べる環境
となっており、本来は女性が時短でなくても当たり前に働ける社会が理想であるものの、家庭負担が大
きい現状では、やはり働き方の柔軟性が重要と考える方が多いようです。
「現在のご自身の年収」について、40%は現在就業しておらず、働いている人は現状 301~400 万円、101
~200 万円の順に多いが、「本来目指したい収入」は 401~500 万円、次いで 301~400 万円という回答が
最も多くなりました。

夫・パートナーはあなたの家事育児負担を分担する意欲があると感じているか?という質問に、62.8%
が「そう思う」と回答しているものの、実際に夫・パートナーの仕事環境は、家事育児負担を分担できる
働き方や環境か?との質問には「そう思う」が 34.9%となり、「そう思わない」が 53.5%でした。
収入を上げたいにもかかわらず、パートナーは意欲があっても、実際には一緒に家事育児を負担しきれ
ない環境のため、結果的に女性側がケア業務負担を多くせざるを得ないということも推測されます。

※ご自身は 30 代 68.7%と最も多く、続いて 20 代 19.8%、40 代 10.7%でした。お子さんの年齢は 0
歳、1 歳が 48.5%、2~3 歳が 23.2%と最も多く小さなお子さんの子育て中の方の回答が中心でした

詳細なアンケート結果は、PDFレポート

子育て女性の家庭負担と両立についてのアンケート_22年2月

をご覧ください。

今後、WEA正会員AおよびBの企業様にはこういった子育て女性向けアンケート結果や

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