【開催報告】ウーマンエンパワーオンラインアワード2023

スピードと不確実性が増し、人口構造・社会構造も変化しているいま、ますます経済合理性の観点からもダイバーシティ&インクルージョンの必要性が認識されています。

男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」 (経済・教育・政治・保健の4分野のデータから、男⼥にどれだけの格差が存在しているかを分析/世界経済フォーラム(WEF)2023年版)の日本の総合順位は依然146カ国中125位(先進国最下位)となっています。男女の所得格差は厚労省「賃金構造基本統計調査」をみても依然として大きく、G7では日本は最下位です。

実態として多様な人材のよい視点と異能を生かし合う社会にはまだ遠いことから、努力している企業と、もっと事例・情報を共有することで流れを盛り上げていきたいという想いでこの活動は始まりました。

ウーマンエンパワープロジェクトは、女性活躍という言葉がなくなる社会に賛同する企業と、「全ての人が働きがいをもてる社会づくり」「女性の組織内地位の向上」の推進を応援しています。

【審査員コメント】

2006年度よりスタートした朝日生命ポジティブ・アクションの取り組みは第5フェーズを迎えており、体系的な育成プログラムや育児・介護・治療などと両立しやすい諸制度の整備を進めてこられ、女性リーダー比率は目標の1年前倒しで33%を達成されています。従業員が多く、制度や文化を動かすことが大変であると想像されるなか、社長主導で着実に働き方改革を満足度や生産性向上に繋げています。2023年度目標は、労働時間 月平均約166時間、職員満足度75%ということで、今後のリーダーシップに益々期待しております。

【審査員コメント】

女性が9割以上を占めているなかで女性管理職比率100%、育産休復帰率100%の実績があるほか、男女関わらず自律的に働くために、テレワーク、時短勤務、時差勤務など柔軟な働き方と丁寧なキャリアサポートが整備されています。スタッフからの意見も積極的に取り入れている風通しのよさが感じられ、お子さん連れの出社も安心して過ごせるオフィス環境づくりにも努力されており、お取り組みが総合的に評価されました。

【審査員コメント】

社員の5人に1人が子育て中のメンバーであるなかで、勤務時間・日数を自由に選択できる『短時間スーパーフレックス制度』やリモート併用可能な運用を実現されています。独自の休暇や補助の制度も多々運用されており、多様な働き方とキャリア支援が充実しています。男性育休100%宣言をしていたり、DEI推進室長が時短ママであるなど、簡単ではない取り組みにチャレンジし、会社のビジョン「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」やトップの発信する「家族より大事な仕事はない」という考え方を運用に浸透させている点が評価されました。

働き方や働く場所も各自がデザインでき、時間ではなく創出した成果の総量を評価する、という多様な就業環境とキャリアルートを設定しています。その環境実現のためのクラウド活用や、オンラインでの情報共有の場を整備しているほか、社内6割超である子育て中社員の働き方にも配慮した休暇制度や人事制度に取り組んでいます。また、好業績で、2023年の賃上げ率が9.0%を実現されています。家事代行業自体が、仕事と家庭を両立させたいと願う女性の支援に繋がっていますが、家事代行スタッフにも意思決定の自由度があり個人を尊重している企業姿勢があるほか、高報酬かつ働きがいのもてる環境づくりに尽力されている点が評価されました。

すべての従業員が、フルフレックス、フルリモートであり、週15時間からの稼働かつ稼働時間自由な完全フルリモートで業務が可能です。お子さん同席のミーティングもできる環境となっていたり、メンバーの得意領域を仕事で活かせるWCM(will-can-must)フレームワークや️、明文化された233段階の評価基準の導入など、時代に応じた新しい働き方を実現されています。

他社事例に刺激を受けて、長く活躍している管理部門の女性を正当に評価しようと部長昇格をさせたり、女性スタッフたちによる企画を成功事例として出されています。郊外発祥のメーカーとして、男性中心の働き方と組織に、新しい風を入れている企業努力の姿勢にスポットをあてたいということで審査員賞となりました

社名を伏せた最終ノミネート企業による一般ママパパ投票(Webサイト)で第1位でした。

社員全員が女性であるなかランクアップ表やライフプランシートを基にしたキャリア支援や、志向に応じて勤務形態を選ぶことができるなど、出産や育児を経ても、いつまでも活躍できる環境整備に取り組んでいます。

今後ますます、ライフイベントに関わらず長く勤務できる女性が増えていくことを期待します。

当日は、殿堂入り・(株)ノバレーゼの総務人事部長 小高様に応援コメントもいただきました。

 ウーマンエンパワーアワード2023総括

【審査委員長 NPO法人ファザーリング・ジャパン/理事NPO法人コヂカラ・ニッポン /ライフシフト・ジャパン/副会長 川島高之氏】 

受賞企業の皆様、おめでとうございます。またアワード参画の皆様、お疲れ様でした。

女性が仕事に対して高いエンゲージメントを持ちエンパワーされ続ける環境は、本人にとってのみならず、職場全体にも大きくプラスとなります。そしてその環境を継続させるためには、社員の働く時間や日数を減少させながらも、業績など組織の成果を下げないという「本質的な」働き方改革がより必要となってくることでしょう。ではどうすればいいか。昨今は人的資本経営や心理的安全性という言葉が流行っていますが、いずれも私が10年前に定義と10ヶ条を作り世に出した「イクボス」と同意語だと思います。是非、皆さんの職場でもイクボス的な管理職・幹部を増やしていって下さい。

【ウーマンエンパワー協会 代表理事 谷平優美】

今年も様々な参考になる取り組みを伺えて、私たちも励みになります。

活動が始まった9年前より、少しずつですがダイバーシティ推進や女性活躍に関する意識や取り組みのフェーズが上がってきているように感じています。

女性だけではなくて、「全社員の働き方と文化をどのようにつくるか」「どう従業員満足度や生産性を上げるか」というテーマが目立ってきており、業務効率化や、働き方・場所・休み方の柔軟性をテーマにしている取り組みが増えている印象です。

社会全体としてはまだまだというところで、行政、個人、企業、それぞれでできることを進めていく必要はありますが、ウーマンエンパワープロジェクトとしても、女性活躍というテーマを通じて、結果的に全従業員が働きやすく働きがいをもてる職場づくりに繋がっていくこと、それが経営成果にしっかりつながっていければと思っていますし、それが 「女性活躍という言葉がなくなる社会」になっていくことを願っております。

▼オンラインアワード プレゼンの様子

株式会社アメージング・フューチャー
株式会社Eプラン

株式会社CaSy
株式会社メディアファースト
株式会社SAKURUG
株式会社Playce
朝日生命保険相互会社
集合写真

まだ途上の日本において、女性活躍という言葉がなくなる社会のために少しでも発信できたらと思っております。引き続き、ウーマンエンパワーの活動を一緒に盛り上げていただきたく、ご支援・ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

                                               2024/2/7